タスペーサーの必要性
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目次
タスペーサーをご存知ですか?タスペーサーの必要性についてご紹介します!
平板ストレート屋根の屋根塗装をお考えの方へ
皆さんは、「縁切り(えんきり)」という言葉をご存知ですか?
縁切りは、平板スレート屋根の再塗装の際に、
雨漏りを防ぎ、屋根の寿命(耐用年数)を延ばすための大切な工程です。
タスペーサーは、この縁切り作業を短時間かつ適切に行う縁切り専用部材です。
タスペーサーを用いるタスペーサー工法は、
全国約70万棟で採用されている一般的な縁切り作業です。
タスペーサーとは
タスペーサーは、平板スレート屋根の屋根塗装(塗り替え)工事に欠かせない縁切り作業を適切に行うために開発した専用部材です。
タスペーサー01は、タスペーサーシリーズの最新型。
タスペーサー02と比べると、通気性能・緩衝性能・耐溶剤性等が優れた商品です。
タスペーサー02は、凡用性があり、コストパフォーマンスの面で優れた商品です。
縁切りとは
平板スレート屋根は、新築時には屋根材の上下重なり部分に約4mmの隙間があります。
これは、雨水の排出、屋根材裏面の通気性を確保するための隙間です。雨水は、屋根材の上下重なり部分の隙間を通って排出されます。
屋根の塗装はローラーや刷毛で行います。その過程で、屋根材(スレート)の重なり部分で塗料が硬化し、塗膜が屋根材の隙間を塞いでしまうことがあります。隙間が塞がると、屋根材の縦目地部から浸入した雨水が上下重なり部分から排水できなくなり、屋根材裏面に水分が溜まってしまいます。毛細管現象と呼ばれる現象により、屋根下地材(屋根の下にある木材部分)の腐朽や雨漏りの原因となってしまいます。
縁切りは、この隙間部分の塗膜を除去し、水の通り道を確保する作業です。縁切りを適切に行わないと、屋根材の内部に雨水などが浸入し、雨漏りや腐朽の原因になってしまいます。
縁切りの不十分により、屋根材と屋根材が密着して雨水や湿気を排出することができなくなり、雨水が毛細管現象により屋根材の裏側に浸透し、下地材の腐朽した様子です。
縁切り方法
縁切りはカッターと皮スキがよく使用されています。
カッターでは塗膜に刃が入りにくく、作業効率が悪いため、皮スキを挿して塗膜を剥がすのが主流となっています。
皮スキでの作業はかなりの力を入れて屋根材を持ち上げるため、屋根材が破損してしまう場合があります。
従来の縁切り作業の課題
- 塗装完了後に再度屋根に上がる必要がある
塗装完了後に再び屋根に上っての作業となるため、足跡が残り汚れてしまったり、屋根材の端の部分が破損してしまうことがあります。
- 「縁切り」の工程に1日必要
一般的な平板スレート屋根の場合で、2人がかりで1日作業になるため、人件費がかかったり、工期が長引きます。
- 再び屋根材が密着してしまう
塗装完了後の翌日の作業では、屋根材裏面に入り込んだ塗料が完全に乾いていない場合が多いため、条件によってはせっかく作業しても、後日、再び重なり部分が密着してしまうことがあります。
タスペーサー工法とは
従来の縁切りに代わり、多くの施工店で採用している工法がタスペーサー工法です。
従来の縁切りは、塗装工程の後、塗料が乾くのを待ってカッターや皮スキなどで行いますが、 タスペーサーを用いたタスペーサー工法は、塗装工程の前に屋根材と屋根材の重なっている部分に挿入し、適切な隙間と通気性を確保するため、塗装工程後の縁切り作業が必要ありません。
タスペーサー工法は、平板スレート屋根の工事工程を短縮し、費用を抑えることができます。
タスペーサー工法の特徴
短時間
短時間で確実な縁切り作業
屋根材と屋根材の重なっている部分に挿入することで適切な隙間を確保します。
屋根材と屋根材の間に適切な隙間と通気性を確保することで、雨漏りの原因である雨水の浸入を防ぎます。
従来の縁切りは、作業員2人で1日がかりの作業でしたが、タスペーサーを使用することで、一般的な屋根なら約2~3時間で作業が完了し工期を大幅に短縮することができます。
塗装完了後の作業が不要
足跡やキズ・破損のリスクが大幅に低減されます。
タスペーサー工法では、塗装工程の前にタスペーサーを挿入します。
従来の縁切り作業と異なり、塗装後に屋根の上にあがる必要がないため、屋根に足跡がついたり、屋根材の踏み割れを防止できます。
実証実験により安全性の確認済み
外部検証機関での検証を重ね、安全性を確認されています。
タスペーサーの開発にあたり、外部検証機関での実証実験を行い、効果や安全性が検証されています。実験の結果タスペーサーは、毛細管現象による雨水の吸い上げを起こりにくく、強風などでも飛散しないことが実証されています。
「縁切り」や「タスペーサー」が不要なケースもあります
雨漏り防止や屋根の寿命(耐用年数)を延ばすのに重要な縁切り作業ですが、すべての屋根塗装(塗り替え)工事で必ず必要というわけではありません。たとえば、屋根材と屋根材の間に4mm以上の隙間がある場合は縁切りやタスペーサーは不要になります。
鈴吉ペイントでは現地調査にて適切に調査を行い状況によりタスペーサーの提案を行っております。
いかがでしたか?
タスペーサー工法の施工記事があるのでぜひ以下のブログもご覧ください♪
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