ケレン作業とは?塗装前にこする理由と、見積書で確認したいこと
この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。
目次
塗装工事の写真を見ると、職人が庇をこすったり、木の表面を研磨したりしていることがあります。色を塗っていないこの時間にも、仕上げを支える役割があります。見積書で見かける「ケレン」を、住まいの手入れの視点から見てみましょう。
ケレンは、塗る面を整える下地処理です。サビや浮いた古い塗膜、素材の状態に応じて方法を選び、その後の塗装が適切に行える状態を目指します。
塗る前に、残してよい面と取り除く面を見分ける
傷んだ塗膜の上に新しい色を重ねても、下の層が剥がれれば一緒に浮いてしまうことがあります。ケレンでは素材と古い塗膜の状態を確認し、必要な処理を行います。
全部を無条件に削り落とす作業ではありません。しっかり付着した面をどこまで残すかも、採用する塗装仕様に合わせて判断します。

金属では、サビ止めの前の準備が大切
サビ止め塗料を使う場合でも、塗る前のサビや劣化塗膜の処理が重要です。日本ペイントの解説でも、サビ落としを十分に行うことが塗装の効果を長持ちさせるうえで大切とされています。
腐食で穴が開いたり部材が弱くなったりしている場合、塗料で元の強さが戻るわけではありません。補修や交換の検討が先になることもあります。

洗浄とケレンは、同じ工程ではない
洗浄は汚れなどを落とす工程、ケレンは状態に応じてサビや古い塗膜などに手を入れ、表面を整える工程です。「洗ったから研磨は一切不要」とは決められません。
反対に、何でも強く削ればよいわけでもありません。薄い金属、木部、仕上げが異なる面では、傷めないための配慮も必要です。

木部も、表面の状態に合わせて準備する
木の軒天や梁では、素地や既存の仕上げを確認しながら研磨などの処理を行います。金属のサビ落としと同じ道具・力加減でよいとは限りません。
木目を見せたいのか、色で覆いたいのかによっても仕上げの選び方が変わります。傷みが深い場合は、表面を塗る以外の対応も含めて相談します。

見積書は、部位と処理内容をセットで読む
「ケレン一式」という記載があれば、庇、雨戸、手すりなど、どの部位を対象にしているのかを確認しましょう。サビの状態や旧塗膜によって作業範囲は異なります。
作業前と処理後の写真を残せるかも、打ち合わせのポイントです。完成すると隠れてしまう工程だからこそ、塗装前の記録が役立ちます。

自分で削って確かめなくても大丈夫
塗膜を削ると粉じんが出ます。古い建材や仕上げには事前の確認が必要な場合もあり、高い場所の作業には落下の危険があります。家庭で強くこすったり、無理に剥がしたりして調べる必要はありません。
福生市・羽村市などで気になるサビや剥がれが見つかったら、地上から安全に撮れる写真と場所を伝えてください。処理の必要性を現地で確認します。

写真で見る住まいのメンテナンス
金属の庇と木部の、別々の過去の施工写真です。工具や処理方法は実際の素材と状態に応じて選びます。


住まいの気になることをご相談ください
あきる野本店では福生市・羽村市などの外壁・付帯部のご相談を承っています。見積書の下地処理の内容から、分かりやすくご説明します。
あきる野本店に相談・見積もりを依頼する参考:日本ペイント「サビ落としについて」。採用製品の最新仕様と現地の状態に合わせて施工方法を判断します。



